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「日にち薬」とはどのような薬でしょうか?
関西では、医師も患者さんもよく「日にち薬」という言葉を使います。私もたとえば肋骨骨折などの時に、患者さんに使うことがあります。この「日にち薬」という意味は、私なりの解釈では、「治療しなくてもそのうちに治る」という意味と、同時に「すぐには治らず、多少日数がかかる」という両方の意味があると思います。私が患者さんの病状を「坐骨神経痛です」と説明すると、患者さんが「では日にち薬ですね」といわれる時があります。たしかに、坐骨神経痛もよほどでない限りいつかは治るのですが、適切に治療した方が早く治りやすいことが多いと思われます。この場合は日にち薬とは考えない方がよいかもしれません。自分で勝手に「日にち薬」と納得しないで、医師にどのような治療をした方がよいのか、しなくてよいのか、聞いてみてください。