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湿布でも喘息(ぜんそく)が起こりますか?
消炎鎮痛剤を使用後、主に30分以内に起こる喘息をアスピリン喘息といいます。アスピリンに限らず、多くの消炎鎮痛剤の成分でも起こりえるので、注意が必要です。飲む薬だけでなく、湿布やクリーム、ゲルでも起こりえます。
アスピリン喘息の原因は、まだ完全にはわかっていません。内服より湿布による方が症状の悪化が軽いのですが、ちゃんと喘息の薬を吸入しているのに、喘息の悪化の原因がはっきりしない場合、よく調べると湿布薬を使っていたということがあるようです。
アスピリン喘息の患者さんは、自分がその患者であることを医師や薬剤師に必ず伝えるようにしてください。逆に喘息の方は、自分がアスピリン喘息か、そうではない別のタイプの喘息かどうかを喘息の主治医に聞いておく必要があります。
(※この項は、喘息の専門家である神戸市立医療センター西市民病院院長の石原享介先生の意見を参考にさせていただきました。)