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講演No.135
平成29年度 第2回 高砂市医師会生涯教育研修会
日時:平成29年5月11日(木)14:00~ 場所:高砂市高砂町朝日町2丁目1-5 TEL079-442-0794
「鎮痛剤の使い方、腰痛に対する一考」【日本医師会生涯教育講座認定 2単位 カリキュラムコード:60 腰痛】
《講演サマリー》
『鎮痛剤の使い方、腰痛に対する一考』 井尻整形外科 井尻慎一郎
従来からよく使われてきた鎮痛薬としてのNSAIDS やアセトアミノフェン、ノイロトロピン以外に、最近ではさまざまな種類の薬剤が鎮痛薬として開発され、あるいは適応追加により使用することができるようになりました。オピオイド、神経障害性疼痛治療薬、抗うつ薬などです。しかし医療の現場ではそれらの薬剤の使い分けに混乱が生じていることも多いと思われます。鎮痛薬のそれぞれの役割と使い方を整形外科医の立場から解説させていただきます。
また腰痛も診断と治療にさまざまな考え方があり、一定の見解を得ていません。鎮痛薬の使い方とも関連させ、腰痛に対する新しい考え方を紹介させていただきます。従来の腰痛に対する考え方は、急性と慢性、炎症と外傷、原因のはっきりした腰痛とそうでない腰痛、さらに神経痛を混在させて原因を考え治療してきました。それらを別々に捉えることにより、より診断と治療の精度が上がると考えます。