シンスプリント(脛骨疲労性骨膜炎(けいこつひろうせいこつまくえん))
陸上競技やバスケットボールなど、よく走ったり跳んだりするスポーツによって起こる障害です。下腿内側の3分の1の部位にスポーツ時やスポーツ後に痛みを生じます。一般の人には聞き慣れない病名ですが、陸上競技などのスポーツ界では有名です。
これは、下腿後面のヒラメ筋(下腿三頭筋の前方部分)や後脛骨筋などの筋肉が付着する脛骨内側の骨膜に繰り返し刺激が加わって炎症が生じるとされています。
まず、レントゲン検査で脛骨の疲労骨折がないことを確認します。多くの場合、使いすぎが原因なので、できればスポーツなどを軽減します。痛みが強い場合は数週間のスポーツの中断が必要なこともあります。この間に、湿布やクリームで消炎鎮痛処置をしつつ、場合によっては温熱療法などを行います。大切なのは、原因を軽減しながら少しずつストレッチなどで筋肉や骨膜を慣らしていくリハビリです。
足のバランスの異常なども原因の一部といわれているので、靴や足底装具などを工夫することもよいでしょう。予後のよい病気です。