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膝窩嚢胞(しっかのうほう)(ベーカー嚢胞)

 膝の後ろに黄色粘凋(ねんちゅう)の液が溜まる病気です。ほとんど痛みはないのですが、膝を深く曲げたり、正座したときに、膝の後ろ側に違和感があります。ひどくなると、弾力性のあるピンポン球くらいの膨らみを触れるようになります。膝の後ろにある滑液包炎(総論の「滑液包炎」参照)に炎症が起こって滑液が溜まって生じる場合と、変形性膝関節症 のときの関節液が膝の後方に押し出されて、あたかも腫瘤のように液が溜まる場合があります。
 100年以上前にベーカーという人が膝の側面や後方に結核により膿瘍(のうよう)が溜まる病気を発表したのが名前の由来といわれています。現在では結核性の膝関節炎は激減しているので、膝窩嚢胞というようになってきました。
 治療としては、放置しても問題はありませんが、膝の曲げ伸ばしで邪魔になる場合や神経や血管を圧迫するようなときは穿刺(せんし)して液を抜きます。抜いてもしばらくするとまた液が溜まることもしばしばあるのですが、適宜穿刺吸引すればよいのです。手術で袋を取り出すこともありますが、膝の裏には神経や血管があり、多少の危険を伴うことと、再発するおそれもあるので、慎重に考えましょう。

井尻整形外科井尻整形外科

院長/医学博士 井尻慎一郎
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