タナ障害(滑膜ひだ障害)
思春期から青年期に多い病気です。膝関節の関節包の内側にもともと約50%の人に「ひだ」が存在しますが、このひだが関節にはさみ込まれて炎症を起こし痛みを生じます。階段などで急に引っかかった感じがして、それ以後、膝の曲げ伸ばしに際して痛みが生じます。膝蓋骨(しつがいこつ)(お皿の骨)の内側のやや下方に膝を伸展したときに索状物と圧痛が認められます。多くの場合、消炎鎮痛剤の湿布やクリームを使用すれば症状は軽減します。たとえば、口の内側を歯で嚙みこんで傷ができている状態で、しばらくは痛いけれども傷が治れば同時に痛みも治まります、と説明しています。ひだが肥厚して何回も痛みを繰り返すときは関節鏡で確認し、切除すれば治癒します。簡単な手術です。