腕神経叢麻痺(わんしんけいそうまひ)(肩が上がらなくなる神経麻痺ⅱ)
腕神経叢は、頚髄から出た神経根が複雑に絡み合って上肢に分布する正中神経・橈骨(とうこつ)神経・尺骨神経などに分かれていく部分で、顔を左右どちらかにひねったときの反対側の鎖骨の上の奥に存在します。この部分で麻痺を起こす状態です。鎖骨骨折のときに腕神経叢を損傷したり、バイク事故で壁にぶつかって腕が強い力で下方へ引き下げられ、腕神経叢が切れたり損傷したり、頚髄の根元で引き抜かれる引き抜き損傷という重症の麻痺を生じることもあります。