胸肋関節炎、肋軟骨炎、ティーツェ病
胸肋関節や肋軟骨接合部に起こる原因不明の慢性炎症です。胸肋関節の場合は胸骨の2~3cm右か左の部分に痛みがあり、狭い範囲で圧痛があります。肋軟骨炎ではさらに側方に2 ~ 3 cmの部分に同じように痛みの部分や圧痛があります。若い女性の第2 肋骨~第5肋骨に同じような症状があればティーツェ病ともいいます。しかし胸肋関節炎・肋軟骨炎とティーツェ病の区別ははっきりしておらず、同じように考えればよいと思います。
呼吸したり、からだをひねったりすると痛みが出ますが、治療は非ステロイド性消炎鎮痛剤の湿布剤、クリームや経口薬の投与、ステロイドホルモンの局所注射が有効です。多くの場合、ある程度の期間後に症状が消えていきます。数週間で自然治癒してあまり問題のない病気ですが、心臓や肺に原因が潜んでいることもあるので、長引くときは内科を受診してください。