肋間神経痛
※このページは、胸部の「肋間神経痛」を引用しています。
背部から胸部や腹部にかけて肋骨に沿うようにピリピリした痛みが生じます。帯状疱疹による肋間神経痛(総論の「ヘルペス」)や胸椎の 圧迫骨折 に伴う場合や、原因のない場合もあります。片側にのみぴりぴり感が生じる場合と両方に生じる場合があります。肋間神経痛でも必ずしも肋骨に沿って痛みが走るだけでなく、胸部の前の方にチクチクと痛みが一点に生じる場合もあります。胸の圧迫感や締め付けられるような症状が出ることもあります。特に両側の肋間神経痛が同時に起こった場合に締め付けられる感覚が多いようです。2~3日後に皮膚に赤い発疹が出るときはヘルペスの可能性が高いと思われます。ヘルペスであればまずその治療を行います。ヘルペスではない肋間神経痛に対しては、消炎鎮痛剤やビタミンB12、リリカなどの投与を行います。痛みがかなり強く、なかなか軽減しないこともあります。頚椎椎間板ヘルニアなどによる上肢の神経痛(「頚椎椎間板ヘルニア」、「頚椎症性神経根症」)や 腰椎椎間板ヘルニアによる坐骨神経痛(「腰椎椎間板ヘルニア」、「根性坐骨神経痛」)の場合、痛みが激烈なことがありますが、肋間神経痛でも激痛のことがあります。肩甲部の筋肉痛、肋間筋や腹筋の痛みのように思えても、実は肋間神経痛であることが案外多いようです。