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化膿性手関節症

 手関節に皮膚から、あるいは血液に乗って感染を生じた状態です。

※以下、総論の「化膿性関節炎」を引用しています。

 扁桃腺などから細菌が血中に入って関節で増殖したり、あるいは手術や関節注射などの影響で関節が細菌に感染する病気です。関節が発赤とともに腫れ、膿が溜まるようになります。ごく初期なら、抗生剤の血管内投与と関節内投与で治癒することもありますが、ひどくなると、関節にチューブを入れて持続的に抗生剤などを関節内に還流させたり、さらに関節を手術で開き、内部を掻そう爬は することもあります。関節内は血管が少ないので、細菌感染に弱いのです。それゆえ関節注射も十分注意して行う必要があり、注射後しばらくはシャワーや風呂を制限する必要があります。特に免疫力の低下している方や、皮膚や筋肉が薄い方には、注射後すぐに風呂に入ることはお勧めできません。

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院長/医学博士 井尻慎一郎
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