リウマチ性手関節炎
変形性手関節症が少ないのに対して、関節リウマチではかなりの頻度で手関節に痛みや変形を生じます。関節リウマチの初発症状としても手関節炎は多いと思います。腫れと痛みを生じ、レントゲン検査でも手の甲の中にある手根骨という小さな骨が集まっている部分の関節の狭小、虫食い、変形、癒合(ゆごう)などが徐々に起こってきているのが認められます。
関節リウマチの治療は抗リウマチ薬の内服や種々の生物学的製剤を注射や点滴で使うのが基本ですが、手関節の痛みが強い場合は、夜間だけでも取り外しのできる装具を付ける方が将来の変形を少しでも予防できるのでお勧めです。関節がぐらぐらになって力が入りにくい場合などには、手関節形成術などの整形外科的手術が行われます。
総論の「関節リウマチ」もご覧ください。