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中手指節(MP:metacarpo phalangeal:親指の付け根の関節、第2関節)関節炎

 前項で説明したように、親指は手の動作になくてはならない指です。それだけにMP関節の使いすぎによる関節炎はしばしば起こります。痛みや腫れを生じますが、湿布やクリームで治療し、それでも痛みが取れない場合は、テーピングや装具で動きを少し制限するようにします。親指を完全に固定すると生活にとても不自由なので、夜間だけしっかり固定すればよいでしょう。それでも、関節は常々動かして使うものなので、固定すればそのあと初めて動かすときに痛みを生じます(総論の「関節痛、関節炎」)。夜固定したら朝一番に固定を外して、親指をゆっくり曲げたり伸ばしたりつまむ動作をしたりしてウォーミングアップしてください。痛みが強い場合は少量のステロイドホルモンの関節内注射が効果的です。
 関節リウマチでもMP関節炎はしばしば起こります。治療は総論の「関節リウマチ」や「関節痛、関節炎」を参照してください。

井尻整形外科井尻整形外科

院長/医学博士 井尻慎一郎
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