ストレートネック
レントゲン検査で頚椎は側面から見ると前へ少し反っているのが普通といわれ、まっすぐだったり、後ろへ反っていたり、S字カーブを描いていると、ストレートネックと診断されることがあります。医師にストレートネックだから肩こりをしやすいといわれるかもしれません。確かに脊柱は頚椎で前へ反り、胸椎で後ろへ、腰椎で再び前へ反ることでS字カーブになるのが普通なのですが、頚椎に関していえば、たくさんの患者さんを診てきた私には、前へ反っていない人の方が多いような印象を受けます。 以前からストレートネックという病気はないと患者さんに説明し続けてきましたが、住民検診を元に2014年にある日本人が書いた論文で、頚椎の曲がりと肩こりの起こりやすさには関係がないことが証明されています。