転移性脊椎腫瘍
※このページは、背部、胸椎の「転移性脊椎腫瘍(せきついしゅよう)」を引用しています。
乳がん、肺がん、前立腺がん、甲状腺がん、肝がん、腎がん、直腸がん、子宮がんなどが脊椎へ転移することが多くあります。原発巣が明らかでなく、脊椎に転移してから初めてがんの存在がわかることもあります。頚部、背部、腰部の痛みが主な症状ですが、動いたときの痛みだけでなく、安静時にも痛みがあることが特徴です。末期がんの特徴であるるいそう(ひどくやせること)や全身の倦怠感などが現れることもあります。
治療は原則として原発巣の担当の医師が中心となって行いますが、痛みや脊髄麻痺があるときは整形外科的な治療も必要となります。そのときは原発巣の担当の医師と整形外科医や放射線科医などと患者さんあるいはその家族で相談し、協力しながら治療を進めます。