変形性腰椎症
加齢に伴い、骨や軟骨や靱帯(じんたい)などが変形した状態です。レントゲン検査で腰椎に高度な変形を認めても、腰痛や神経痛がまったくない方も多くおられます。この場合は病気とはいわず、治療も必要ありません。年齢とともに、白髪や顔のしわが増えるように、脊椎や関節なども老化するのです。老化は少し寂しいことであっても、必ずしも「悪」ではありません。多かれ少なかれすべての生物がたどる運命でしょう。
腰痛があるときは体操や温熱療法や消炎鎮痛剤などの治療を適宜、症状にあわせて行います。
変性により馬尾神経(腰椎の中を上下に通る神経の集まり)や神経根の障害が強い場合には手術が行われることもあります。次の脊柱管狭窄症も参照してください。