筋肉の捻挫(ねんざ)
床の上の物を取ろうとして腰を曲げたときや、反対に物を持って腰を伸ばすとき、あるいは重い物を持ったときに強い腰痛をきたすことがあります(腰部の「ぎっくり腰」参照)。痛みで寝込んでしまうほど激痛の場合もあります。激痛なら動けないとは思いますが、湿布や消炎鎮痛剤の服用や坐薬や注射などを総合的に使いつつ、動ける範囲で少しは動いておく方が、早く復帰できます。以前、アメリカで急性腰痛症の患者さんを2つのグループに分けて調べた調査があります。7 日間ベッド上で安静にしたグループより、最初だけ少し安静にしてその後は少しずつ動くようにしたグループの方が復帰が早いという
結果になりました。日本整形外科学会編纂の2012腰痛ガイドラインでも腰痛に対して安静はよくないとなっています。