足趾の末梢神経痛
手の指や足の指に部分的にしびれをきたすことがあります。特に足の第1趾(親指)に多いのですが、これは指の末梢神経が靴などで圧迫されて生じます。神経は圧迫や牽引(けんいん)によって麻痺を起こしやすいため、通常は筋肉のクッションの中を走行しています。でも手足の指には筋肉がないため、神経は骨と皮膚の間にはさまれて、簡単に麻痺を起こしやすい状態になっています。特に足の第1 趾の付け根(MTP関節)はたいてい外側(小指側)に指が向いているために飛び出しています。この関節の部分で神経が靴などで圧迫されやすくなります。指には4本の細い神経が走っていますが、たいていの場合、その1 本だけがしびれます。指の先の爪側あるいは反対側のさらに左右どちらかの指の4 分の1 にしびれをきたします。この場合は原因があれば、それをなるべく除去する、たとえば靴の工夫や外反母趾の治療などと同時に、ビタミンB12を服用します。痛みやしびれが強ければリリカが効果的と思われます。大きな問題ではありません。