滑液包炎
足関節の外くるぶしの前方の皮下には滑液包という袋があって、わずかな液が貯留しクッションになっています。この滑液包が機械的刺激や感染によって炎症を起こし痛みと腫れを生じることがあります。出血して血が貯留していることもあります。
感染でない場合は安静にして液の穿刺(せんし)や圧迫包帯を行います。正座などでこの部分を刺激しないようにしましょう。感染の場合は切開し排膿の必要があります。慢性化して何度も炎症を生じるときは手術で滑液包を切除します。
滑液包炎はほかに肘関節伸側、股関節外側の大転子部、膝関節の前面などにもよく起こります。総論の「滑液包炎」もご覧ください。