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ヒアルロン酸の関節注射

 変形性膝関節症や肩関節周囲炎、いわゆる五十肩にしばしば用いられる注射薬にヒアルロン酸があります。もともと皮膚、目、関節軟骨や関節液に含まれる成分で、とてもねばりけのある無色透明の液状の薬剤です。「関節軟骨の表面を保護して炎症も鎮める」「関節の潤滑剤として働く」「関節軟骨の栄養になる」などの効果があります。これを膝関節や肩関節に、普通は、週1回5週間ほど注入し、それ以後は2週以上間隔を空けて続けることもあります。6回目から間隔が2 週間以上になるのは、高い薬なので保険上の制約があるためです。
 膝関節などで痛みがほとんどなくなれば、一度ヒアルロン酸の関節注射を中断しても大丈夫です。しかし痛みがある場合は、やはりヒアルロン酸の関節注射は回数を減らしてでも続けた方が効果が期待できます。古くなりつつある車のエンジンのオイルの交換をしなくて状態がよくなることはなく、むしろこまめにオイル交換する方がエンジンを長持ちさせることができるのと同じです。エンジンのピストンやシリンダーが傷ついてしまってからオイルをあわてて注入するよりも、傷つく前にオイルを補給する方がよいというのと同じです。

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