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総論 > 全身に起こりうる病気

透析による整形関連の病気

 腎不全などで透析をされている患者さんは年々増えています。2013年時点で31万人以上です。私のクリニックに通院されている患者さんにも、透析を受けている方が数十人おられます。
 透析に伴っていろいろな合併症が生じますが、整形外科領域の合併症もしばしば見られます。カルシウム代謝異常による二次性副甲状腺機能亢進(こうしん)症を生じ、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)はほとんどの方に見られ、異所性石灰化症をきたすこともあります。さらに、アミロイドというタンパクの一種がいろいろな組織に沈着して、透析アミロイドーシスという障害を起こすこともよく見られます。以前は透析を15年以上続ければ手根管症候群がかなりの確率で生じるといわれていました。頚椎に多い破壊性脊椎関節症になったり、肩関節や股関節、膝関節に障害をきたすこともあります。最近は透析膜の改良で透析アミロイドーシスが減っているようです。これらは透析の主治医と整形外科医が連携して診断と治療を行っていく必要があります。

井尻整形外科井尻整形外科

院長/医学博士 井尻慎一郎
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