ガングリオン
比較的若い方、特に女性に多く、子どもにも起こります。原因は不明ですが、関節包や腱鞘(けんしょう)の一部分が弱くなり、手関節の背側や掌側、手指の付け根の掌側や足に弾力性の関節液を貯留した腫瘤(しゅりゅう)ができる病気です。穿刺(せんし) してゼリー状の液が吸引できれば診断がつきます。放置しても問題はありませんが、手関節や指の曲げ伸ばしの邪魔になったり、当たって痛みが生じるときは穿刺吸引や指で押しつぶす圧砕をします。医師による圧砕術もれっきとした保険点数のついた治療法です。
再発を繰り返すこともありますが、心配はないので、一度診断がつけば、見た目が悪いとか邪魔になるときまで待って、整形外科で穿刺か破砕してもらいましょう。どうしても邪魔なときは手術で摘出しますが、袋を根本から除去しないと再発することがあるので、ベテランの医師ほど手術はしない傾向にあります。