手術は、手術以外のさまざまな治療をしても治らない場合や手術をした方が得な場合に選ぶ手段です。しかし、たとえば整形外科でいえば、人工股関節と人工膝関節の置換手術は、近年かなり改良が加えられ、医師の平均手技も向上し、安定した成績を残しつつあります。関節の変形が高度で、鎮痛剤や装具やリハビリだけでは痛みに対応できないときは、これらの手術を受ければ、それからの人生がより暮らしやすくなる可能性が大です。
　テレビでスーパードクターの特集などを見て、遠く離れた医師に手術を受けに行く方もおられますが、人工股関節や人工膝関節の手術に関しては、日本中の大きな都市には腕のよい整形外科医がきっといるはずです。術後の管理やリハビリ、まれに再手術の場合なども考慮して、近所のじょうずな医師を探して手術をしてもらう方が得策と思います。