疲労
疲労は誰でも経験することですが、それだけでひとつの学問になるほど奥深いものです。脳で感じる中枢性疲労とそれ以外の末梢性疲労があり、また生理的疲労と病的疲労という分類もあります。脳も使いすぎたりストレスがあれば疲れますし、筋肉やそのほかの組織も使いすぎれば疲れます。また病的疲労といって、がんやうつ病や不眠症がもともとあれば、同じ仕事やスポーツをしても疲れやすくなります。
栄養不足(エネルギー不足)や、栄養が足りていても過度に労働したりスポーツをしたりすることによっても起こります。
適度な睡眠、入浴などでほどよくからだを温めたり、軽いマッサージ(強い指圧などはかえって筋肉や組織を傷めることがあります)、体操(ほぐす体操、血行をよくする体操)、リラックスできる環境(音楽を聴く、アロマテラピー、笑い、栄養剤、酒など)で疲れた脳やからだを休めることが大切です。
年配の患者さんの腰痛や大腿痛などで、いろいろ調べても神経や骨や血行に異常が見られない場合、年齢的に筋肉が弱っていて、若いときより疲労を生じて痛みとして感じやすくなることが多いようです。適度の休憩を取りながら歩き、行動するように心掛けましょう。