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抗不安薬

 弱いものから強いものまでさまざまな薬がありますが、整形外科では弱い薬である、たとえばデパスなどを使います。痛みが強いときは精神的にもいらいらして余計に痛みが増幅することが少なくありません。このようなときに軽い抗不安薬を痛み止めと併用すると、痛みが軽減することが多いのです。ただし、眼圧の高い緑内障の方には使えません。
 また、デパスには眠くなる作用と筋肉を緩める作用もあります。このため、高齢者の方では夜トイレに行くときにふらついたりする副作用があるので注意が必要ですが、逆に、気分よく眠れて肩こりや筋肉の拘縮(こうしゅく)がある腰痛などに効果的なこともあります。じょうずに使えばよい薬です。ただ、依存性があるので、続けて飲まないように注意しましょう。

井尻整形外科井尻整形外科

院長/医学博士 井尻慎一郎
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